2018年、宇多田ヒカルとのコラボレーションで突如現れたような印象のあるラッパー、KOHH(コウ)。
でも実は、ヒップホップの世界ではそれ以前から独特の存在感を知らしめていました。
今回は、KOHHとはどんなアーティストなのか、そして宇多田ヒカルとの関係性やコラボのきっかけなどについてご紹介します!
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ラッパーKOHH(コウ)とは?
KOHH(コウ)のプロフィール
KOHH(コウ)
本名 : 千葉雄喜(ちば ゆうき)
1990年4月22日生まれ
東京都出身
18歳の頃にプロデューサーの理貴とレコーディングなど活動をスタート。
ミックステープ(ヒップホップ界特有のアルバムとは差別化した音源集)を無料配信などでリリースし始めました。
その後、プロデューサー318こと高橋良と出会い、GUNSMITH PRODUCTIONと契約。
2014年にアルバム「MONOCHROME」で本格的にデビューしました。
その後もミックステープやアルバムをコンスタントに発表し、急速に存在感と知名度を広げていきました。
全身に施されたタトゥーと少し強面のビジュアルがインパクトありますが、本人は比較的物静かな感じのようです。
KOHHは、宇多田ヒカルとのコラボ以前から注目さていた!?
KOHHの音楽は、トラップという新しいヒップホップのビートを取り入れ、しかも基本的にはほとんど日本語のリリックをカッコ良く乗せているのが特徴的。
さらにそのリリックのセンスは、父親の自殺や母の精神的な病、貧困な幼少期など彼の生い立ちや人生経験をダイレクトに感じられるリアルさがあります。
ヒップホップ界では異彩を放ちながらも、それまでのヒップホップファンだけでなく、新しくヒップホップを聴き始めた人、また海外からも注目されるようになりました。
KOHHと宇多田ヒカルの関係、コラボのきっかけは?
KOHHと宇多田ヒカルの関係は?
KOHHと宇多田ヒカルの関係は、コラボレーションをするまではお互いがファンだったそうです。
実際にKOHHは、自身の楽曲に宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」をサンプリングしていたり、ミュージックビデオで、宇多田ヒカルの「Goodbye Happiness」のミュージックビデオをオマージュしていたりもしました。
また、KOHHは日本では誰とコラボしてみたいかという質問に「宇多田ヒカルとONE OK ROCKのTaka」と答えていたそうです。
一方、宇多田ヒカルも知人からKOHHの音楽を教えてもらい、ファンだったそうです。
出会うべくして出会ったという感じがしますよね。
KOHHと宇多田ヒカルのコラボのきっかけは?
宇多田ヒカルは2010年に活動を休止し、2016年に復帰しました。
復帰後初のアルバム「Fantome」に収録する予定で作っていた「忘却」という曲に、ディレクターからラップを入れるというアイディアを提案され、宇多田が注目していたKOHHにオファーすることになったそうです。
KOHHはオファーを受け、宇多田が住むロンドンを訪れました。
最初はレコーディングをせず、食事をしたりお酒を飲んだりしながら、お互いの音楽の趣味について話したり、「忘却」のタイトルについてやお互いの生い立ちや想いなどを話したそうです。
ディスカッションした上で、KOHHパートのリリックは彼に全て任せてレコーディングしたということで、他の人の歌詞が入るのは初めてだったということも含めて、宇多田はKOHHに大きな信頼と共感を持っていたのが分かりますね。
その後も「忘却 featuring KOHH」のミュージックビデオが制作されたり、宇多田ヒカルのネットイベントやインスタライブにもKOHHが出演したりと親交は続いているようです。
まとめ
今回は、ラッパーのKOHHの紹介と、宇多田ヒカルとの関係、コラボのきっかけなどについてご紹介しました。
KOHHは宇多田ヒカル以外にも、ONE OK ROCKのTakaや日本のヒップホップの大物たちに加え、マライヤ・キャリーやフランク・オーシャンなどの海外の大物アーティストともコラボレーションしており、ジャンルや国境を越えて活躍しています。
【新着】KOHH @kohh_t20 がONE OK ROCKのTakaをフィーチャーした"I Want a Billion"の360°全方位ミュージックビデオを公開 https://t.co/3fPcy5urHx
— FNMNL (フェノメナル) (@fnmnltv) April 10, 2019
KOHHがマライア・キャリー新作アルバム参加、スクリレックスのプロデュース曲に客演(コメントあり)https://t.co/LPqk5kOXqa pic.twitter.com/UoceoRbL17
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) November 16, 2018
また、テニスプレイヤーの大坂なおみ選手が日本語の勉強としてKOHHのラップを聴いているという事も話題となりました。
【大坂なおみ 日本語はラップで…注目集める独特すぎる勉強法】https://t.co/e33KrPWAWD
— 女性自身【公式・光文社】 (@jisinjp) September 11, 2018
浮遊感のある言い回しと日常のことを切り取った独特な歌詞が多くの若者から支持を集めています。声も聞き取りやすく、情報量も多いので……
#大坂なおみ #全米オープン #KOHH #日本語 #女性自身[@jisinjp]
でも実は、2020年4月29日にリリースされたアルバム「worst」をもってKOHHは活動を終了すると発表したのです。
確かに「worst」以降、流通しているアルバムのリリースなどはありません。
しかし、活動終了の発表後に出演した宇多田ヒカルのインスタライブでは「今も曲は作っている」という発言があったり、メンバーサイト限定のミックステープはリリースしたりもしています。
本人と話し合った末リリースすることに決定しました。よろしくお願いします。 #YT5 pic.twitter.com/2HJ7h4GAM3
— Ryo Takahashi (@buyart__) February 25, 2021
その後もイベントや客演などでライブには何度か出演しているため、活動終了は撤回したのか、またはKOHHという名義でのリリースは最後で、別名義での活動を計画しているという可能性はありますね。
唯一無二のスタイルと、才能、注目度を考えると、これからも何らかの形で音楽を発信してくれることを期待したいと思います。