2018年、宇多田ヒカルの楽曲「忘却」でのコラボレーションにより、一躍有名になったラッパー「KOHH(コウ)」。
実は宇多田ヒカルとのコラボ以前から、ヒップホップ界ではすでに注目されていたカリスマ的なラッパーなんです。
今回は、引退を表明していたKOHHの引退理由や、引退はいつなのか?それとも引退は撤回したのか?などについてまとめてみます。
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ラッパーKOHHのカリスマ性
KOHHは、18歳の頃から活動をスタートし、2014年にアルバム「MONOCHROME」で本格的にデビューしました。
その後もミックステープやアルバムをコンスタントに発表し、自身の生い立ち、複雑な家族や生活環境などをカミングアウトする衝撃的かつリアルなリリックを表現する独特のスタイルが注目されていきました。
トラップを中心にしながらも、ジャンルレスな音楽性も支持され、ヒップホップの枠を飛び越えた活動には数々のアーティストからも評価されていきました。
2016年には、アメリカのR&Bシンガー、フランク・オーシャンの曲に参加し、世界にも名前を知らしめました。
2018年には宇多田ヒカルの「忘却」でのコラボレーションで日本国内での知名度も急上昇。
さらに同年、マライア・キャリーのアルバムにも参加し、世界にも認められる唯一無二の存在感とそのカリスマ性を確立しました。
ラッパーKOHHの引退表明
このようにヒップホップだけでなく音楽業界全体から絶大な指示を得たKOHHですが、2020年1月16日にLINE CUBE SHIBUYAで開催したライブ「KOHH Live in Concert」の中で、次作を最後に引退を表明しました。
【新着】KOHH @kohh_t20 の地上波初のドキュメンタリー番組がNHKで放送 | 9ヶ月にわたる密着映像と引退を表明したライブ映像で構成 https://t.co/DFesLPTjXM
— FNMNL (フェノメナル) (@fnmnltv) March 13, 2020
人気絶頂の中での引退表明には、ファンだけでなく多くの音楽関係者からも驚きと悲しみの声が上がりました。
あまりにも突然でこれからを期待される存在でもあるため、中には「KOHH」という名義での活動が終了で、別の名義やグループなどで再始動するのではないか?という憶測も飛び交っています。
ラッパーKOHHの引退理由は?
引退表明後、2020年4月29日にリリースされたラストとされているアルバム「worst」。
KOHH が引退前ラストと噂される6枚目の最新アルバム『worst』を発表 https://t.co/94itgYxtsk
— Hypebeast Japan (@Hypebeast_JP) April 29, 2020
この中に収録されている「手紙」という曲は、ライブで引退を表明した直後に披露した曲で、彼を育ててくれた大ママ(祖母)への感謝と、これからもよろしくという想いが綴られています。
歌詞の最後は、KOHHの本名である千葉雄喜でしめられていて、これはタイトル通り本当に手紙であり、これからはKOHHではなく千葉雄喜として祖母への恩返しに生きるとも取れ、まさに「引退」を表しているようにも思えます。
他にも過去の曲の中で「もう歌いたくねえ 本当にそう思ったら辞める」「早く夢叶えて 音楽辞める」という歌詞もあり、もしかすると、もう夢は叶えたから音楽を辞めることにしたのかもしれません。
引退撤回の噂もある?
確かに最後のアルバムと宣言した「worst」リリース以降、流通しているアルバムのリリースなどはありません。
しかし、メンバーサイト限定でミックステープのリリースはありましたし、引退表明後に出演した宇多田ヒカルのインスタライブでは「今も曲は作っている」という発言がありました。
【独占】KOHH @kohh_t20 の最新作『YELLOW TAPE 5』が王子復興財団限定でリリースへ https://t.co/RofyRTv5eB pic.twitter.com/f0T7cfuiLO
— FNMNL (フェノメナル) (@fnmnltv) February 25, 2021
これらは引退を撤回したとも取れる?ということが話題になりました。
また「worst」のリリースツアー以降も、単独公演ではないですが、ライブイベントにも出演しています。
KOHHの引退はいつ?
では、KOHHは引退しないのでしょうか?
2021年12月28日、TOKYO DOME CITY HALLでKOHHと、ロックバンド「ザ・クロマニヨンズ」の異色の二組によるツーマンライブが開催されました。
普通ではあり得ない組み合わせですよね。
このライブでもKOHHは、ザ・クロマニヨンズのファンもいる中、独自のパフォーマンスを繰り広げました。
しかし、途中のMCで「噂によると今日最後のライブらしいんで」と自ら発言。
何とこれが引退ライブだったんです。
ライブの最後には「ありがとうございました。またいつかです」と締めたものの、マイクをステージに置いて去るという引退を示すかのようなパフォーマンスで去りました。
実は、もう一つこのライブが引退に直結していると思われる理由があります。
それは、このライブで共演した「ザ・クロマニヨンズ」です。
ザ・クロマニヨンズのボーカル甲本ヒロトとギターの真島昌利は、かつて一世を風靡した伝説のバンド「THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)」のメンバーでした。
かねてよりKOHHは、THE BLUE HEARTSからの影響を公言しており、このライブでの共演は、ある意味「夢を叶えた」と言えるかもしれません。
「早く夢叶えて 音楽辞める」という歌詞を有言実行し、引退ライブとしてふさわしいのではないでしょうか?
まとめ
今回は、KOHHの引退理由や、引退はいつなのか?それとも引退は撤回したのか?などについてまとめてみました。
ザ・クロマニヨンズとのツーマンライブで、本人が「最後のライブ」と語ったことから、KOHHとしてはこれが本当に引退ライブだったのだと思われます。
しかし、最後に「またいつか」と言って去ったのも考えると、すぐには無いかもしれませんが、いつか再び違った形であっても、もう一度マイクを握る日が来るかもしれません。
KOHHのリリック、音楽、カリスマ性など、まだまだ活動を期待したいアーティストなので、いつか帰ってきてくれるのを待ちたいと思います。