2022年3月より、約2年間の活動休止を経て復活を果たした「ミセスグリーンアップル」。
キャッチーなメロディとポップな曲調が印象的な彼らの楽曲ですが、フロントマン・大森元基が生み出す心に響く歌詞や名言が多く、それがファンの心を掴んで離さない理由の一つでもあります。
元々大森は哲学書を読むのが好きだったとのことから、歌詞には彼自身の死生観が強く反映されています。
今回はそんな彼らの楽曲の心に響く歌詞や深い名言に関してフューチャーしていきます!
タップでこの記事の見たい内容へ移動☆
ミセスグリーンアップルの心に響く歌詞・名言集
StaRt
〈幸せな時間をどれだけ過ごせるかは 微々たるものでも愛に気づけるか〉
ポップなリズムが印象的で、聞いていると思わず元気が出てくるようなこの曲。
お日様が差すようにうまくいっている時でも、悲しい雨が振るような日でも、変わらずに周りにいる大切な人や友達、家族の愛情に気付くことができれば、どんな困難も乗り越えていけるような気がします。
身近な愛に、あなたは気付けているでしょうか?
ハッとさせられるような歌詞に、身近な人やものに感謝を覚えること間違いなしの一曲です。
我逢人
〈貴方はその傷を 癒してくれる人といつか出会って 貴方の優しさで 救われるような世界で在ってほしいな〉
「我逢人」とは、人との出逢いによって、人生は大きく変貌する可能性を秘めている、特別な人との出逢いを指す禅語です。
我々は生きている間に多くの人と出会いと別れを繰り返しますが、人間なので良い出会いも悪い出会いも当然あるわけです。
出会って癒され、傷つけて、そんな中でも大森は最後に笑顔であってほしいと歌います。
人との出逢いで何を大切にしていくか?を考えさせてくれるような一曲です。
パブリック
〈知らぬ間に誰かを傷つけて 人は誰かの為に光となる〉
人間は誰かのために自分を犠牲にしたり、逆に自分の為に誰かを犠牲にできる生き物でもあります。
そんな人間の表裏一体な部分を歌った曲。
何かを慈しんだり、時に残酷に相手を傷つける人間を、大森はそれでも精一杯愛していこうと歌っています。
人間に対する、やや諦めにも似た感情を持ちながらも、人を愛おしむ大森の愛が感じられます。
春愁
春愁とは、春の季節になんとなく気がふさいで、物憂げになる様子を表す言葉。
思春期の複雑な心情を歌ったロックバラード。
〈また昨日と同じ今日を過ごした そんなことばっか繰り返してた〉
〈今日が大嫌いだ 明日も大嫌いだ 明日が大好きだ〉
大森は、高校生活には青春など期待せず入学したそうですが、その時に感じた寂しさや憂い、嬉しさを忘れないようにこの曲を作ったそうです。
青春は自分の近くにある時は実感しないものです。
今まさに学生の人は、日々繰り返される日常を噛みしめられる今に感謝し、いつか訪れる別れに思いを馳せると思います。
とうに卒業して社会の波に揉まれる大人も、この曲を聴くと青春時代の思い出が蘇って覚えることでしょう。
僕のこと
〈空への飛び方も 大人になるにつれ忘れる 限りある永遠も 治りきらない傷も 全て僕のこと〉
「第97回全国高等学校サッカー選手権大会」のために書き下ろされたこの曲。
スポーツの応援歌というと、もっとポップで元気がでるようなものがイメージされると思いますが、この曲はロックバラードとなっており、大森の美しいファルセットが印象的な曲となっています。
幸せと思える日も、努力が報われずにくじける日もある、それも現実。
それでも、一生懸命に生きる日々が「軌跡」だと大森は歌っています。
勝っても、負けても、ここまで来た日々が大切で愛おしむべきもの。
毎日懸命に生きている人々を想う歌詞が、思わず涙腺を刺激されます。
Attitude
〈この世は腐ってなんかいない どうかそんな歌を歌わせてよ ずっと 書き綴られた歌は 私のそう、遺言〉
「Attitude」とは、英語で意見、態度という意味の単語を指します。
まさしくこの曲は、ミセスグリーンアップルの姿勢や歌を歌う意図が込められた楽曲となっています。
フロントマン・大森の作る曲は哲学的な歌詞が特徴的ですが、この曲はそんな大森の特徴を色濃く映していると言えるでしょう。
ミセスグリーンアップルを語る上では欠かせない歌詞構成です。
遺言、とはかなり壮大な単語であると思いますが、作られた楽曲一つ一つが、大森の世に残したい想いだと思うと深いな…とも思います。
曲を届けたいと思う根源や願いが込められており、大森の優しさに触れることのできる一曲です。
春と夏
〈まだまだ終われないこの夏は 映画じゃない 君らの番だ 映画じゃない 僕らの青だ〉
言わずとしれたミセスグリーンアップルの夏歌。
恋愛映画の主題歌として起用され、青春らしさ全開のポップで疾走感のある一曲です。
映画の曲ではありますが、「映画じゃない」との歌詞があるように、まるで私たちに向かって「自分事だぞ」と訴えかけるような特徴的な歌詞が印象的です。
ミセスはたびたび私たちに向かって疑問を投げかけたり、考えさせるようなメッセージ性の高い歌詞が多いですが、背中を押されるようなこの曲には思わず勇気づけられるようなパワーを感じますね。
まとめ
今回はミセスグリーンアップルの深い歌詞や名言が際立つ楽曲を紹介させて頂きました。
深い、名言だと思う感覚は、皆それぞれ違う人生を歩んでいると思うのでバラバラだと思いますが、皆さんの琴線に響く歌詞はありましたでしょうか?
ミセスはキャッチでポップなメロディーの中に、私たちをウーンと唸らせるような至玉の歌詞がたくさん散りばめられています。
ぜひ彼らの幻想的で緻密な世界観を堪能してみてください!