アーティストや俳優として活躍し、新垣結衣との結婚でも話題になった星野源。
今回は、星野源が本人も出演していた任天堂のゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の35周年CMに起用された「創造」という曲について、楽曲に詰め込まれたマリオや任天堂へのオマージュや、元ネタなどについて分析し、紹介します!
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星野源「創造」が起用された「スーパーマリオ35周年」
みなさんご存知の日本を代表するゲーム、任天堂の「スーパーマリオブラザーズ」。
1985年にファミリーコンピュータ(ファミコン)のソフトとして発売され、そのシリーズは2020年で35周年を迎えました。
テレビゲーム機の先駆けであるファミコンのソフトとして、最も代表的なシリーズではないでしょうか?
スーパーマリオシリーズは海外でも有名で、その35周年となると、ゲームの歴史としても記念すべき事ですよね。
そんなスーパーマリオ35周年のテレビCMとして、星野源が選ばれ、楽曲も担当することになったのはなぜでしょうか?
星野源はスーパーマリオ35周年CMソングを担当するのにふさわしい!
星野源は、自身のラジオ番組「オールナイトニッポン」や雑誌のインタビューなどで兼ねてからゲーム好きを公言していたり、ブレイク以前からゲーム雑誌「ファミ通WaveDVD」の映像にも出演したりもしています。
特に彼が好きなゲームとしてあげていたのが、「MOTHER」シリーズ、「スーパーマリオ」シリーズ、「ゼルダの伝説」シリーズなど任天堂のゲームでした。
任天堂のゲーム開発者であった横井軍平と宮本茂からはクリエーターとして、星野源自身の音楽制作への考え方にも大きな影響を受けているそうです。
https://twitter.com/VictorMusic/status/1362361427952947202
任天堂作品の他にも、「アイドルマスター」なども好きだと公言しています。
ラジオやインタビューで語るくらいとは、かなりのゲーム好きと言えますよね。
そして、星野源の現在の知名度や人気、マリオの生みの親である宮本茂さんからの影響なども含めると、スーパーマリオ35周年のCMを担当するのにもふさわしいのではないでしょうか?
星野源「創造」に詰め込まれたマリオや任天堂へのオマージュ
星野源のゲーム愛と任天堂愛を考えると、このスーパーマリオ35周年のCM曲オファーには強い意気込みで取り組んだと思われます。
星野源「創造」の歌詞、コンセプト
まず、この楽曲はスーパーマリオ35周年のために作られた楽曲と言えます。
歌詞には
「僕は生まれ変わった 幾度目の始まりは 澱むこの世界で 遊ぶためにある」
「死の淵から帰った 生かされたこの意味は 命と共に 遊ぶことにある」
というように、マリオの気持ちとも言えるような、何度もゲームオーバーを繰り返し生き返りながらも、プレーヤーが遊ぶために、楽しむためにあるという意味合いを込められているような気がします。
また、任天堂の最新情報を配信している「Nintendo Direct」という映像コンテンツ名から、Direct=直接、情報を届けるという精神が好きということで、「直接」という言葉も出てきます。
これはNintendo Directの中で、任天堂の岩田聡元社長がポーズとともに「直接!」という決め台詞を使っていたので、どうしても歌詞に入れたいワードだったと語っていました。
そして、タイトルの「創造」には、任天堂の横井軍平さんや宮本茂さんたちクリーターが、まさに「創造」=創り、造り出してきたことへのリスペクトを感じますね。
星野源「創造」のサウンド、マリオや任天堂へのオマージュの元ネタ
星野源自身がマリオや任天堂のゲームが大好きということもあり、単純にリスペクトを表す曲というだけではなく、サウンド面でも様々なオマージュを含んでいます。
ファミコン時代の8bitの世界をイメージしてアナログシンセを並べて作っていったそうです。
まずは、星野源自身が音が好きと語るニンテンドー ゲームキューブの起動音や、「スーパーマリオランド」の1面のステージBGMなどを元ネタとして、ビブラフォンなど色んな楽器を使って自身で「再現」しています。
ゲームの音をサンプリングしてそのまま使うのではなく、自分のセンスも込めて再現するというのが、任天堂やマリオへの愛情とリスペクトの気持ちを持って「創造」しているのを感じますね。
さらに、ファミコンのコントローラに搭載されているマイクで録音した箇所もあるとのことで、彼のマニアックのこだわりは凄いです!
星野源の「ものづくり」精神。外れ者の視点で常識に挑んできた半生
— CINRA (@CINRANET) February 19, 2021
非常識を新しいスタンダードにーークラスからあぶれていた少年時代から「ものづくり」を通じて他者と向き合ってきた星野源の創作の原点。音楽の喜びを爆発させた『マリオ』35周年テーマソング“創造”を語るhttps://t.co/pHmChTTmYI
まとめ
今回は、星野源の「創造」について、楽曲におけるマリオや任天堂へのオマージュについて分析してみました。
あらためて調べてみると、ただ単にオマージュとして作り上げられているのではなく、彼のマリオや任天堂へのリスペクトの気持ちと、音楽へのこだわりを感じますよね。
そのリスペクトとこだわり、オマージュの元ネタについても知った上で、この「創造」をあらためて聴いてみると、さらに楽曲の面白さを実感できると思います。
「創造」のミュージックビデオもマリオの雰囲気を感じる箇所が散りばめられているのでぜひ見てみてください。
35周年という長きにわたって人気を維持し続けているスーパーマリオの凄さはもちろん、星野源の愛情があってこそ実現したコラボーレーションと言えるのではないでしょうか。