今若者に最も支持されているアーティストといえばAdo(アド)。
2002年生まれの19歳という年齢ながら今や日本の音楽シーンの中心に君臨しています。
YouTubeチャンネル登録者数は250万人を越え、カバー含め出す曲すべてが大ヒットを記録しています。
この記事ではAdoがなぜこれほどまでに若者に評価されているのかについて迫り、
作詞・作曲をしていないAdoが秘める今後のJ-POPの可能性について考えてみたいと思います。
タップでこの記事の見たい内容へ移動☆
鮮烈なメジャーデビュー
くじらの「金木犀」
Adoの歌い手としての活動は、ニコニコ動画に動画を投稿した2017年に始まっています。
その後著名なボカロPであるくじらの作品「金木犀」に参加し一気に世間の注目を集めます。
私自身「金木犀」を初めて聞いたときは、楽曲自体にただならぬ勢いを感じました。
一定のテンポで2分半を一気に駆け抜け、最後は唐突に幕を閉じる。
まさに初期衝動を体現したような印象を持ちました。
そして何といってもボーカルであるAdoの声質。
力強さの中に若干の気だるさが感じ取れ、
「若さでしか表現できない声」と「若いだけでは表現できない声」
が見事に同居しているような唯一無二の声に惹かれました。
ちなみにくじらは、(こちらも人気の歌い手である)yamaの「春を告げる」の作詞作曲を担当した人物としても知られています。
ヒット作を連発し続けられるボカロPのセンスには脱帽の一言しかありません。
メジャーデビュー
「金木犀」や獅子志司の「絶え間なく藍色」への参加により驚異的なスピードで世間の支持を得たAdoは2020年10月にメジャーデビューを果たします。
その後1stシングルとして自身初のオリジナル楽曲となる「うっせぇわ」をリリースします。
この楽曲はリリース後すぐに様々なSNSで拡散され、世間にメジャーデビューを知らしめます。
現在でもAdoの楽曲で最も有名な曲と言っても全く過言ではありません。
YouTubeの再生回数は現時点で約2億回となっており、Adoの楽曲で最も有名な曲と言えるでしょう。
その刺激的な歌詞も「子どもに悪影響を与えるのではないか」と一部で物議をかもしたことも話題になりました。
楽曲を担当したボカロPのsyudouがこれを狙ったかは不明ですが、結果してAdoは鮮烈なデビューを飾ることになります。
Adoはなぜ評価されているのか?
Adoは「うっせぇわ」以後もコンスタントに楽曲を発表しており、自身初となるオリジナルアルバム「狂言」のリリースも決定しています。
まさにその人気はいまだ衰えるところを知りません。
1st Album『狂言』
2022年1月26日に発売決定しました。
ジャケットはORIHARAさん @ewkkyorhr です。
そして本日より各店舗にて予約もスタートしました。
詳しくはアルバム特設サイトをご覧下さい……https://t.co/K5LfkkTDct#Ado #Ado狂言 #Adobum pic.twitter.com/V3lczGcv80— Ado (@ado1024imokenp) October 23, 2021
なぜAdoはこれほどまでに人気を博しているのでしょうか。
理由としてはやはりその特徴的な声と楽曲の完成度の高さにあると思います。
唯一無二の声質
私がはじめてAdoを聴いたときと同じように多くの人にとって彼女の声には心を奪われたことでしょう。
加えて彼女は現在まだ19歳。
その完成された声と年齢のギャップに驚きを隠せない人も多いはずです。
既にこれほどまでに完成された声質を持つ彼女が今後どのように進化していくのか。
彼女の今後を見守るべく注目しているファンも少なからずいると思います。
このような状況から、Adoはまさに現代のアイドルではないかと私は思っています。
楽曲の完成度
言うまでもなく、彼女が歌う楽曲も高く評価されています。
先ほどAdoは現代のアイドルだと書きましたがAdoが自身の存在感を高めるうえで足りない要素が一つだけあります。
それは「顔」です。
Adoは顔出しをせずその声だけでここまでの人気を獲得してきましたので、
その楽曲は彼女を「アイドルたらしめる」のに必要不可欠なパワーを持っていると言えるでしょう。
Adoは作詞作曲していない?
Adoの楽曲の良さは皆さん感じるところですが、Adoは自身で作詞作曲をしていません。
彼女の1stアルバム「狂言」も総勢15組以上のクリエイターが彼女の楽曲に参加しています。
楽曲制作をしていないAdoにそこまで評価される理由はあるのでしょうか。
私はむしろ、その点にAdoひいては日本の音楽市場の発展の可能性を感じています。
他のボカロ出身のアーティストとの違い
ニコニコ動画等に動画を投稿してメジャーデビューに至った歌い手・ボカロPはAdo以外にも多くいます。
米津玄師・YOASOBI・ヨルシカ・Eve・神様、僕は気づいてしまった・須田景凪・サイダーガール・・・
挙げればキリがありません。
彼らとAdoの違いは何かと言えば、【自分で楽曲を作っているかどうか】です。
楽曲制作を担うボカロPと歌い手が組んで音楽ユニットを結成したり、ボカロP自身が歌ったりとパターンは様々ですが、
メジャーデビューを果たす歌い手・ボカロPは彼らで楽曲を作っています。
対してAdoは作詞作曲を(現時点では)していないので、自身のオリジナル楽曲を制作するボカロP等クリエイター頼みです。
クリエイターのプラットフォームとして
なぜ私がAdoに可能性を感じるのか。
それは一人のクリエイターに固執せず、多くのクリエイターから楽曲提供を受けることができるからです。
日本にはまだメジャーシーンで活躍していない多くの才能あふれるクリエイターがいます。
様々なクリエイターがAdoの楽曲を制作することで、彼らの名が世間に知られるきっかけとなります。
優秀なクリエイターのプラットフォームとしてAdoが存在し続ける。
そうすることで日本の音楽市場はさらに活気だつのではないかと私は思っています。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
この記事では、
- Adoがなぜ世間に評価されているのか
- Adoが作詞作曲をしていないことに対する価値
について考察していきました。
コンスタントな楽曲発表により常に世間を刺激し続けるAdo。
そんな彼女の活躍を今後も応援していきたいと思います!