サカナクションの歌詞は意味不明?薄っぺらい?それとも奥が深い?歌詞の魅力について考察!

アーティスティックな世界観と、ライブやミュージックビデオなどでの独特なエンターテイメント性など、様々な面で注目され続けているロックバンド「サカナクション」

楽曲のヒットに加え、音楽フェスやアリーナクラスのライブなどファンを魅了してきた彼らですが、一方で「歌詞が意味不明」「薄っぺらい」という意見も見られます。

今回は、そういう意見についても着目しながら、サカナクションの歌詞の世界観とその魅力について考察してみます!

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サカナクションの音楽

サカナクションの音楽性は?

 

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サカナクションは、大きく分けてロックバンドというジャンルの位置付けで呼ばれています。

ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードというロックバンド的な編成であることや、当初からのサウンドも基盤としてはロックを感じさせる部分があり、ロックフェスにも多く出演しているというのが理由としてあるかと思います。

しかし、実際のところはロックという枠だけにははまらず、ニューウェーヴ、テクノ、ダンスミュージック、エレクトロニカというようなサウンド的要素も強いバンドであると思います。

実際、ライブではバンド編成としてのパフォーマンスだけでなく、メンバー全員が楽器ではなくラップトップ(パソコン)を操作するというスタイルも見られます。

 

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2013年NHK紅白歌合戦に初出場した際も、このスタイルで「ミュージック」をパフォーマンスして話題となりました。

 

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山口一郎の音楽的影響

山口一郎は、音楽的な影響の一部としてレイ・ハラカミや、YMO(イエローマジックオーケストラ)クラフトワークなどテクノ、エレクトロニカ系のアーティストをあげており、特にレイ・ハラカミについては、その音楽を耳にしたことをきっかけに電子音楽へと傾倒したと公言しています。

 

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他にも、ビートルズやサイモン&ガーファンクルに加え、J-POPやロックからの影響もあるようです。

しかし、彼の一番最初のルーツとしては、友部正人やイルカ、吉田拓郎などのフォークソングでした。

彼の実家は喫茶店を営んでおり、そこで流れていたのがフォークソングだったそうです。

 

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その影響からフォークギターを弾くようになり、音楽へと足を踏み入れたようですね。

サカナクションの歌詞

山口一郎の歌詞的影響

ここまで山口一郎の音楽的な影響について見てみましたが、歌詞についてはさらに深い影響があるようです。

インタビューなどによると、彼は音楽よりも先に言葉、文学から影響を受けていました。

 

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父親の影響で幼少の頃から多くの本を読んでいたということもあり、現代詩や短歌、俳句などに心を動かされたそうです。

特に、吉本隆明、石原吉郎、石垣りん、というような現代詩の作家からの影響が大きいと語っています。

そこにフォークソングとの出会いが加わり、歌詞を書いてギターを弾きながら歌うようになったみたいですね。

 

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サカナクションの歌詞の意味不明?薄っぺらい?

サカナクションの「歌詞が意味不明」「薄っぺらい」という意見もあるようですが、このように山口一郎の音楽と歌詞のルーツを探ってみると、歌詞や言葉に対するこだわりの強さがあることが分かります。

確かに、彼の歌詞は独特なところがあり、なかなか意味を理解するには難しいと感じるものもあります。

しかし、ルーツとして現代詩や短歌、俳句などの影響も踏まえると、言葉の綴り方には奥深さがあるとも言えるでしょう。

サカナクションの歌詞の魅力

そんな実は奥深いとも言えるサカナクションの歌詞の魅力はどこにあるのでしょうか?

まず、彼の歌詞には感情を情景で表すという特徴があると感じます。

その上で、一つのキーワードとなってくるのは「夜」という言葉です。

サカナクションの歌詞には、「夜」という言葉が頻繁に登場します。

 

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「夜の踊り子」「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」「ナイトフィッシングイズグッド」「夜の東側」など曲名を見るだけでも多いですよね。

そして、「アルクアラウンド」「三日月サンセット」「白波トップウォーター」などなど、日本語と英語を合成したタイトルも特徴的です。

 

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「サカナクション」というバンド名も、「サカナ(魚)」と「アクション」を合成した名前だそうです。

また、英語もあえてカタカナで表記したりすることで効果的に言葉のインパクトを出しているようにも思います。

これらの特徴的な言葉の遊び心は、歌詞の魅力にも繋がっているのではないでしょうか?

まとめ

 

サカナクションの歌詞は意味不明?薄っぺらい?それとも奥が深い?歌詞の魅力について考察!

 

今回は、サカナクションの歌詞は意味不明?薄っぺらい?という噂について、山口一郎の音楽と歌詞のルーツを探るのとともに、逆に言葉へのこだわりが強く、それが歌詞の魅力となっているのではないかという考察をしてみました。

実際に、2019年のアルバム「834.194」は、前作から6年という長い制作期間がかかり、その要因として、歌詞へのこだわりがあったと語っています。

人によっては一見、意味不明と思われる歌詞の世界も、実は大きな思い入れがあるからこそ難解に感じられしまうという一面があるのかもしれません。

サウンドへのこだわりも大きいサカナクションの音楽ですが、ぜひ歌詞の世界観にも注目して聴いてみてください。